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過去の法話「放下著」

 心を軽く自由にする言葉 。
 「放下」は命令形で「捨ててしまえ」、「著」は「放下」を強める置字です。
 昔、中国の厳尊者が、禅の高僧・趙州和尚に 「私は何もかも捨てて、もう心に何も持っていません。こんなときは、どうすべきでしょう」と問いました。趙州和尚の答えは、一言「放下著(投げ捨ててしまいなさい)」
 驚いた厳尊者が、「既に何も持っていないのに、一体何を捨て去れと言われるのですが」と問うと「それなら、担(かつ)いでいきなさい」と、趙州は言い放ちます。
 これは、「捨て切った」という心にまだ執われている、捨て切ったという心も捨てなければ本当の放下ではない、という戒めです。
 私たちは様々な苦悩を抱えています。それらを捨て去るのは、容易なことではありません。しかも、捨てようとすればするほど、悩みや辛さに絡め取られます。
 壁にぶつかった時には、あえて「放下著(投げ捨てる)」の気持ちで向き合うことも大切です。

















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