年頭に紹介する禅語は「隨處作主」です。これは、臨済宗の開祖である臨済義玄禅師の言葉「隨處作主立處皆真(ずいしょさくしゅ、りっしょかいしん)」という語に由来します。
いつどこにいても、またどんな時にでも、主体性をもって行動して力の限りを尽くすならば、何ものにも束縛されない自由な心境になれる。即ち、世の中の流れに巻き込まれたり、翻弄されることもなく、捕らわれや拘りなどの余計な妄想を捨て去り、自在自在な働きが出来る。ということです。
ただ、隨處に主となるとは、「俺が、俺が」と我を通すことではありません。先ずは、自分を滅して事に当たることです。即ち、心を集中し、雑念を払って、対象を正しくとらえ行動することです。
他に拠り所を求めるのでなく、自分自身に真実を見出して行くのが「隨處に主となること」ことです。それができれば、考えや進む方向も決まって来るでしょう。まさに自分の足で立っていると言えます。 |